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土用の丑の日のうなぎ

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今年は昨日7/21が土用の丑の日!

というわけで我が家も食べました!

うなぎー!

 

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なんと明治26年創業の老舗、宮川本廛のうなぎなのです♡

 

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先週末に実家から突然届いたプレゼントでした!わーい!

 

ところで、土用の丑の日にうなぎを食べるというのはいつからある風習なのでしょうか?

 

気になったので少し調べてみました!

 

うなぎの栄養価

うなぎは栄養たっぷり!というイメージをお持ちの方は多いと思います。

実際にうなぎの栄養価はどれくらいなのでしょうか?

特筆すべきはビタミンの豊富さです。

うなぎのかば焼可食部100gあたりビタミンAは1500μg。*1

成人男性の1日あたりの推奨量は900μgです。*2

ビタミンAは目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める働きがあります。

つまり風邪を引きづらい身体を作ってくれる栄養の1つということです。

 

またビタミンA以外のビタミンも非常に豊富です。

食品や健康の専門サイト等ではより詳しく説明されているかと思いますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

 

夏にうなぎを食べる習慣

栄養満点のうなぎ。

しかし実はうなぎの旬は冬なのです。

 

では夏といえばうなぎ!となったのは一体いつからなのでしょうか。

 

万葉集での記述

夏にうなぎを食べようという旨は、古くは『万葉集』にも掲載されています。

つまり少なくとも1200年以上前には行われていたということです。

 

大伴家持「痩せたる人を嗤ふ歌」より

石麻呂に 我もの申す 夏痩せに よしというものぞ 鰻とり食せ

 

ざっくり現代語訳すると「石麻呂!夏痩せにはうなぎが良いらしいから食え!」って感じです。

 

ちなみにこのあと「痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻をとると 川に流るな」と続きます。

「まあでも痩せてようと生きてさえいればいいや。うなぎを取ろうとして川に流されたら大変だ!」みたいな感じです。

 

家持、石麻呂のことめっちゃ好きじゃん。

 

少し脱線しましたが、万葉の時代から夏といえばうなぎだったようですね。

前述の通りうなぎはビタミンが豊富。

昔は今ほど栄養価の高いものが多くはなかったと思います。

 

夏は夏バテや季節の変わり目による体調不良を起こしがちな時期です。

そんな時にビタミン豊富なうなぎは、一種の特効薬のような存在だったのではないでしょうか。

 

土用の丑の日

さて、それでは「土用の丑の日にうなぎを食べよう」となったのはいつからなのでしょうか。

これについては諸説ありますが、よく言われているのは江戸時代中期に活躍した平賀源内が発案者という説です。

 

平賀源内は蘭学者、発明家など様々な経歴のある人物ですが、実は今でいうコピーライターのようなことも行っていたそうです。

前述した通りうなぎの旬は冬。

夏に売れなくて困っていた鰻屋が源内に相談したところ、「丑の日は『う』がつくものを食べると縁起がいい」としたとのこと。

更に古来より栄養価が高いと言われていたことも踏まえ、「土用の丑の日はうなぎ」と宣伝させたそうです。

※ちなみに「土用」というのは時期を表す言葉で、春夏秋冬それぞれに「土用」は存在します。ただし近年「土用」といえば「夏の土用」を指すのが一般的です。

 

ただしこのエピソードは完全に真偽不明です。

 

残念ながら「土用の丑の日にうなぎを食べる」という風習の明確な根拠は見つかりませんでした。

 

土用の丑の日は特別な日

残念ながら「土用の丑の日にうなぎを食べる」という風習について明確な根拠はみつかりませんでした。

しかし日本人は古くから夏にうなぎを食べていたようですね。

 

うなぎは高くて普段はなかなか食卓に上りません。

しかし「土用の丑の日」だけは特別に買っちゃう!という方も少なくないと思います。

平賀源内説を推すのであれば、まさに平賀源内の術中にはまったと言えますね。

江戸時代中期に宣伝したことが未だに通用しているなんて恐ろしい……。

発案者が誰であっても、きっと「未だにそれ言われてるの!?」とか思うのかなあ。

 

それにしても宮川本廛のうなぎのかば焼き……とってもおいしゅうございました。

お父さんに感謝だ!

*1:日本食品成分表2015年版(七訂)より

*2:日本人の食事摂取基準(2015年版)より