実家で暮らすこと27年。一度も引越し経験がなく生まれ育った街でぬくぬく暮らしていました。
しかし結婚して家を出て暮らし始めたのは全く縁もゆかりもない土地。
仲の良い友達もいなければ頼れる人も旦那以外にいないという状況。
その結果精神不安定になりました。
きっかけ
きっかけは些細なことでした。
ふとしたことで旦那氏と軽い言い合いになったのですが、その時突然声が出なくなってしまったのです。
この日をきっかけに私のメンタルはどんどん崩れていきます。
仕事中は普通に話すことができました。
しかし家に帰ると声が出ない。
それは日に日に悪化し、ついに身体が動かなくなりました。
加えて些細なことで涙が出てくる始末。
家に帰ると何もすることができない。
その様子を見て旦那もイライラして、それが伝わり更に動けなくなり……という悪循環。
そうやって過ごすこと約2週間。
ついに旦那に言われました。
「一度病院に行ったほうがいい。」
こうして私はメンタルクリニックを受診することになります。
メンタルクリニック
クリニックではカウンセリングと簡単な心理テストのようなものを受けました。
後日その結果が伝えられます。
その日はお薬だけもらって帰りました。
結果は「環境の変化に心が追いついていなくて、神経が過敏になっている。また、自分に自信をなくしているみたい。」ということでした。
この時はまだ精神的にグラグラしていて、お薬も毎日飲まないと不安で同期が激しくなる状態でした。
とはいえ「鬱」などの病名がつかなかったことに少々ほっとした自分がいます。
これを機に環境が変わってからの自分を振り返ってみました。
自分について考えた結果
今まで旦那氏は私に友達を作ろうと、いろんな所へ連れ出そうとしてくれていました。
しかし私にはそれ自体がどうにも負担でした。
と言うのも私は人間関係をじっくり築いていきたいタイプで、短期間に沢山の方と知り合うというのが非常に苦手なのです。
しかし旦那氏の好意を無駄にもできないので少し無理をして自分のキャパを超えるペースで接してしまっていました。
私の精神不安定の原因の一つにこれもあるのではないかとおもいます。
そこで旦那氏には自分の精神状態や思っていることを正直に伝えました。
どこまで理解してくれたかはわかりません。
しかし理解してくれようとした、それだけでとても嬉しかったのを覚えています。
また、料理などちょっとしたことで褒めてくれるようにもなりました。
「自信をなくしている」状態の私にとってその褒められるということがたまらなく嬉しかったです。
通院後の生活
通院は最初のうちは週に1回、次第に感覚が空いて、4ヶ月後には通わずに済むまでになりました。
お薬も必要な時だけ飲むようにしていましたが、その頃には全く飲まなくても平気になりました。
改めて先生の言う通り「環境の変化」が原因だったのだなあと思います。
今は趣味を通じて仲間が出来ましたし、生活にも慣れて今まで通りの自分を取り戻せた気がします。
自分がなぜ病んでいるのかわからないままだったら、今もずっと不安定だったかもしれません。
しかし原因を知り、改善策を知り、寄り添ってくれる人がいたことで本当に救われました。
今更ながらあの時病院を勧めてくれた旦那氏には非常に感謝しています。ありがとう。
新米奥様の中には同じように苦しんでいる方もいると思います。
そういった方はどうか躊躇わず病院やカウンセリングへ。
まずは原因を知ることから始めましょう。