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教養の入門書!『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』

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教養のある人って憧れませんか?

何かを聞かれたらさらっと答えられたり、何かを見たときにすぐそれに関連する知識が出てきたり……。

私は昔からそんな人に憧れを持っています。

 

そもそも「教養」とは何でしょうか。

三省堂『大辞林』では以下のように説明されています。

  1. おしえそだてること。
  2. 社会人として必要な広い文化的な知識。また、それによって養われた品位。
  3. 単なる知識ではなく、人間がその素質を精神的・全人的に開化・発展させるために、学び養われる学問や芸術など。

 要するに幅広い知識を持ち理解することが教養と言えます。

 

そう考えると教養を身に着けるのって大変そう……。

一体何から手を付けたら良いのかわかりません。

 

児玉克順著『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』では、そんなとっつきにくそうな「教養」の基礎を解説してくれています。

そこで今回は本書についてご紹介させて頂きます。

 

 

『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』とは

 

学研プラスから出版されている、児玉克順さんの著書です。

9つのテーマについて、fancomiさんのゆるくて可愛いイラストと共に解説されています。

 

内容は中学高校の社会科の授業で習うような基礎的なものが中心です。

各テーマ、どのような変遷をたどったかをキーワードで知ることができます。

 

取り上げられているテーマ

『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』で取り上げられているテーマは以下の9つです。

  • 歴史
  • 哲学
  • 言語
  • 心理
  • 文化
  • 経済
  • 社会
  • 日本
  • 芸術

9つのテーマはそれぞれ二段階に分かれ解説されています。

一段階目ではテーマの流れを噛み砕いて説明、二段階目では説明に登場したキーワードを詳しく解説していきます。

 

流れをざっくり把握した後に各キーワードを学んでいくためより理解が深まる構成となっています。

 

読んでみて感じたこと

知識の蓄積

本書ではテーマ別で解説されていますが、読み進めていくと実は各テーマが関連しあっているということに気づきました。

歴史は各地域の言語や心理、哲学によって形成され、その過程で様々な文化や芸術が生まれていきます。

 

こうした流れを学ぶということは物事を考える基礎となると感じました。

 

本書に書かれているような教養を身に着けることはひとえに社会の仕組み、成り立ちを考えるきっかけとなります。

このようなことを学んでおくことは情報のあふれる現代社会では重要なことです。

 

最近はSNS上での政治批判が活発です。

しかし中には「誰かが批判してるから悪いことだ」「みんな良いと言ってるから良いことだ」と流されてしまう方も少なからずいると思います。

そうした原因の一つには知識のなさが関係しているのではないでしょうか。

 

流されているうちに、本当に良いこと、本当に悪いことが分からなくなってしまうかもしれません。

そうならないためにはどうするべきか。

それは自分で考える力を持つことです。

 そのために必要なのが知識の蓄積です。

 

様々な知識を持つということは様々な角度から物事を見られるようになるということです。

こうした知識をもとに考えることで、初めて自分の意見というものを持つことができるのではないでしょうか。

 

また、まだ子供であれば、将来の選択肢がぐっと増えることにもつながります。

そういう意味でも勉強をして損することはありません。

 

本書はあくまで基礎の基礎しか書かれていませんが、興味を持つきっかけとしては十分な内容でした。

今後は興味を持った分野を中心に掘り下げ、更に知識を増やしていきたいと思います。

 

知識のアップデート

前述の内容に付随して感じたのが知識のアップデートの必要性です。

 

突然ですが皆さんは「士農工商」と聞くとどんなイメージがありますか?

江戸時代の階級制度で、武士が一番偉くて、次が農民→職人→商人というイメージではありませんか?

私はまさにそんな印象を持っていました。

しかし近年の研究で現実には「士農工商」と身分を分けるような制度はなく、「農工商」には身分差はなかったとされているようです。

 

恥ずかしながら私は本書を読むまでそれを知りませんでした。

要するに私は知識のアップデートができていなかったということです。

 

歴史に限った話ではなく、様々な分野において日々研究が進み、昔と今で常識が変わっていることは沢山あります。

果たして私たちはこれらの変化に対応できているでしょうか?

 

このような変化に対応するために大切なのは、日ごろからの情報収集です。

媒体は書籍、テレビ、新聞、ネット……なんでも構いません。

様々なメディアから情報を仕入れ、日々更新していくことが大切です。

 

まとめ

本書を読んで改めて教養を持つことの大切さを感じました。

自分で考える力をつけるためには、物事を知らなければなりません。

今後も自分の興味がある、興味がないにかかわらず、様々な知識を得ていきたいですね。

 

(あとやっぱり単純に物知りな人は憧れます。笑)

 

皆さんもぜひ一度教養の基礎を学んでみませんか?